このページでは、引越し業者が、無料で提供している基本サービスについて紹介しています。
サカイ引越センターやアート引越センターなどの大手業者を中心に、段ボールや梱包資材のサービスについて詳しく解説していきます。
ここでは、各大手業者さんの、梱包資材の無料サービスについてまとめました。
“無料”とはいっても、全体の引越し料金には資材の料金も含まれているので、実際には無料ではないです。
アート引越センターの「エコ楽ボックス」なんかはその典型ですね。アート引越センターの料金がちょっと割高なのは、このエコ楽ボックスというオリジナルの梱包資材が標準サービスとなっているからですね。
というわけで、各業者の、梱包資材の無料サービスについて見ていきましょう。
サカイ引越センター
まずは、サカイ引越センターの無料サービスを見ていきましょう。
ダンボールは50個まで無料
ダンボール箱は、50個まで無料でサービスしてもらえます。
ダンボール箱のサイズは大小2種類。
梱包したい荷物の内容によって、大小のバランスを決めましょう。重たいものは小さいダンボールに、軽くてかさばるものを大きなダンボールに積めるのが基本です。
ダンボールのサイズ
- ダンボール(大) 縦30cm 横46cm 奥行33cm
- ダンボール(小) 縦33cm 横35cm 奥行32cm
また、ダンボール箱と一緒に、ガムテープもサービスでもらえます。ほとんどの場合、荷造りのための梱包資材は自分で調達しなくても大丈夫です。
必要な場合は、布団袋もレンタルできます。必要な人は見積もり時に伝えておきましょう。
シューズボックス
シューズボックスは、靴を梱包せずに、靴箱に収納した形でそのまま運べる便利な梱包資材です。
無料でレンタルできるのは、2箱まで。
家族の引越では2箱でも足りないかもしれませんが、単身引越や夫婦2人での引越しであれば十分2箱で靴の荷造りは大丈夫だと思います。
通常の靴の形状であれば1箱に12足まで収納できます。仕切りは取り外しできるようになっているので、仕切りを外せばロングブーツも収納できます。
シューズボックスは、引越し当日にスタッフさんが持参してくれるので、当日に荷造りをする形となります。
ハンガーケース
ハンガーケースは、ハンガーに掛けたままの状態で洋服やコートなどを運べる梱包資材です。
1箱で、スーツなら7着まで運べます。Yシャツなら15着まで収納できます。
無料でレンタルできるのは、5箱まで。
畳んで収納したくない洋服やスーツがたくさんある場合は、出来るだけ利用しましょう。梱包の手間も省けるのでとても便利ですよ。
シューズボックスと同様、引越し当日にスタッフが持ってきてくれるので、当日スムーズにケースへ収納できるように準備しておきましょう。
らくらくパンダボックス
らくらくパンダBOXは、サカイ引越センターが独自に開発した食器専用の梱包資材です。
お皿、マグカップ、茶碗、湯呑などの食器は、包装紙などの資材を一切使わずに梱包できます。
ボックスの中身そのものが緩衝材になっているので、中に入れれば割れたりすることはまずありません。
ただ、ワイングラスは入れることが出来ないので注意してくださいね。
「らくらくパンダボックス」の使用には、いくつか注意点があります。
- 「ご一緒便コース」・「建て替えコース」の食器梱包はダンボールによる梱包となります。
- 食器の梱包も一緒に依頼できる「らくらくCコース」は、シーズン期間(3/15~4/15)は利用できません。
ご一緒便コースと、建て替えコースには使えないこと。らくらくパンダボックスを使った食器梱包がサービス内容に含まれる「らくらくCコース」は、シーズン期間中は利用できないこと。この2点ですね。
らくらくパンダボックスは、一番面倒な食器類の梱包の手間を大幅に省くことができる便利なアイテムです。是非使ってみましょう。
アート引越センター
続いては、アート引越センターの無料サービスについて見ていきましょう。
ダンボールは無料。枚数は応相談。
アート引越センターも、ダンボールは無料で提供してくれます。
だた、公式ホームページにも記載されていませんが、枚数は定められていません。訪問見積もりの際に、荷物の量を見て、何枚もらえるかを交渉するようです。
エコ楽ボックス
アート引越センターには、独自に開発された梱包資材の「エコ楽ボックス」があります。
エコ楽ボックスは、無料でレンタルできます。
だた、数に限りがあるので、もし利用したいのなら、見積もり時に予約をしておくのが良いでしょう。
アート引越センターは、他社よりも料金が少し高いことがあるのですが、それは、おそらく「エコ楽ボックス」の使用が各コースに標準で付帯されているからだと思います。
表向きは無料レンタルですが、きちんと基本料金にエコ楽ボックス代も含まれているということですね。
食器ケース
食器ケースは、エコ楽ボックスに含まれる食器梱包用のボックスです。
プラスチックの外箱と、ポリエチレン素材の内箱で構成されており、ガムテープなどは使わず、大幅な荷造り時間の短縮が可能です。
内箱の種類は、各食器サイズに合わせた11種類が用意されており、大抵の場合はどれかにピッタリ入ります。
コップ・小皿・大皿・マグカップなどはもちろん、どんぶり鉢用の仕切りも用意されています。
食器ケースは、引越し当日の搬入後に回収となりますので、新居への搬入後はすぐに荷解きをしましょう。その場でアート引越センターが引き取ってくれます。
シューズケース
アート引越センターが開発した靴専用のシューズボックスは、1ボックスにつき16足まで収納できます。
梱包作業は一切必要ありません。
靴をそのままケースに入れるだけでOKです。
中の棚は取り外せるので、長靴やブーツの収納にも対応できます。
荷造りは、引越し当日に作業スタッフがやってくれますので、お任せしちゃいましょう。
テレビケース
テレビ専用の梱包ケースは、アート引越センター以外にはないのではないでしょうか?
梱包に技術が必要で、手間もかかるテレビの梱包作業が、とても手軽でカンタン、しかも安全になりました。
不織布やクッションパッドを使うことで、布での梱包時にトラブルの原因となっていたホコリや塵の侵入などを防ぎます。
また、大型テレビはもちろん、テレビのサイズに応じてケースのサイズも変えることが出来ます。
具体的には、
- 全メーカー薄型テレビ(32インチ~52インチ)
に対応しています。
ほとんどのテレビはこのケースで梱包できそうです。
荷造りは、引越し当日にスタッフがやってくれるので、あらかじめ梱包しておく必要はありません。
ハンガーケース
ハンガーに掛けたまま運びたい、スーツやコート、ワンピースなどは、このハンガーケースにそのまま収納して運ぶことができます。
着物専用ダンボールケース
着物の梱包をしたい場合には、着物専用のダンボールケースがあるのでそちらを利用しましょう。
縦長のケースとなっていますので、畳んだ状態の着物を折りたたむことなく梱包できるようになっています。
日通
続いて、日通のダンボールや梱包資材についてです。
日通は、
- 単身パック…有料
- 家族パック…無料(50枚まで)
となっています。
レンタルできる反復資材
日通は、各プランにおいてオリジナルの反復資材をレンタルできます。レンタルできる資材は3つ。
それぞれの資材について見ていきましょう。
食器トランク
日通の食器トランクは、ボックスの内部が弾力のあるウレタン素材で出来ています。
食器は、クッションの目に沿って置いていくと安定します。食器同士の間は3センチほど空けておくと良いみたいです。近すぎると当たって割れちゃうみたいですね。
一枚一枚のお皿や食器を紙で梱包する必要がないので、荷造りの手間が省けます。トランクは取っ手が付いているので持ち運びも非常にラクです。
シューズボックス
下駄箱の靴をそのまま梱包せずに運べるシューズボックス。
日通のシューズボックスは、組み立て式になっています。
仕切りは自由にカスタマイズできるので、長い丈のブーツや長靴もきっちり入ります。
ハンガーボックス
スーツやワイシャツなどの、しわを作りたくない洋服は、ハンガーのままボックスに収納して運べます。
ワイシャツなら1ボックスにつき15着程度収納できます。
「えころじこんぽ」とは?
「えころじこんぽ」とは、ダンボール箱やガムテープなどのゴミとなる梱包資材を出来る限り少なくした、エコと効率化を実現したプランです。
先にも紹介した「食器トランク」や「ハンガーボックス」などの、繰り返し使える反復素材を使うので、コストも削減できます。
実際に使う梱包アイテムは?
- シューズボックス…靴をそのまま収納できる「動く下駄箱」
- ハンガーボックス…ハンガーのまま運べる便利なボックス
- ハイパット…伸縮自在。キルト素材の梱包用資材
- ネット付毛布…どんな形の家具にも対応できる万能型の梱包資材
- テレビボックス…テレビの梱包用のボックス
- プラコン…ダンボールの代りとなる大小2種類のボックス
- マルチボード…家財をガードするためのボード
- パック毛布…主にタンスの抽斗を中身ごと運ぶ時の梱包に使います
- 食器トランク…弾力性に優れたウレタン素材で安全に食器を運びます
梱包時間は3分の1以下に?!
「えころじこんぽ」の反復素材を利用すると、従来のダンボールやガムテープなどで梱包作業を行った場合よりも、作業時間はわずか3分の1程度になります。
単に、エコなだけでなく、コストの面でも時間短縮の面でも、大きなメリットのあるプランです。
クロネコヤマト
続きまして、クロネコヤマトの資材サービスについて見ていきましょう。
クロネコヤマトは、日通と同じく単身パックが人気ですが、資材サービスも日通と同じになっています。
- 単身…有料(単身資材パック)⇒3,200円
- 家族…無料
日通と同じく、家族の引越しコース(引越しらくらくタイムリーサービス)の場合は無料ですが、単身パック(単身引越サービス)の場合は、有料となります。
クロネコヤマトは、「単身資材パック」という梱包資材セットがあり、3,200円で購入できます。
資材の購入が面倒な人は、一通りの必要な資材がすべて含まれている「単身資材パック」が便利だと思います。
ただ、「単身資材パック」を買うよりも、ホームセンターへ行って自分で調達する方が絶対にコストはかからないので、時間のある人は自分で資材を買いに行きましょう。
引越しらくらくタイムリーサービスの専用資材は?
クロネコヤマトの家族用引越コースの、「引越しらくらくタイムリーサービス」を利用する場合に、無料で提供してくれる専用資材は以下の通りです。
- 引越しダンボールケース大:600×350×310mm
- 引越しダンボールケース小:430×350×310mm
- ふとん袋:2枚組用
- 巻ダンボール:1.2×50m
- ハンガーボックス:450×490×1020mm
- グラスパック:430×350×310mm
- プレートパック:430×350×310mm
- エアキャップ:1.2×42m
- ビニールひも:6mm×300m
- クラフトテープ:50mm×50m
- 色テープ:50mm×25m
※公式サイトから引用
特に、ハンガーボックスやグラスパック、プレートパックなどの、食器類を簡単に早く梱包できる資材の無料提供はとても助かります。
包装紙でお皿一枚ずつを梱包する必要がなくなるので、時間がかからず、食器が割れるトラブルも格段に少なくなります。
また、どの荷物が、どの箱に入っているかが一目で分かる、「内容表示シール」もサービス。箱に貼るだけでなく、複写式になっているので、家財のリストの作成にも役立ちます。
ハトのマークの引越センター
ハトのマークの引越センターの梱包資材サービスについてです。
ハトのマークの引越センターは、
- 単身プラン…資材サービスなし
- 家族プラン…標準プラン・楽々プランのみ梱包資材を無料サービス
となっています。
詳しく見ていきましょう。
標準プラン・楽々プランのみ梱包資材が無料
ハトのマークの引越センターで、梱包資材が無料でサービスになるのは、3つのファミリープランのうちの、
- 標準プラン
- 楽々プラン
の2つのプランのみとなっています。
単身プランは4つありますが、すべてのプランで、「梱包資材の準備はお客様」となっています。
ちなみに、ハトのマークの引越センターは梱包資材の販売などを行っていません。
なので、単身プランおよびファミリープランの節約プランを利用する場合は、自分でダンボールなどの資材を購入しなくてはいけません。
エコ・プランとは?
ハトのマークの引越センターには、環境にもお財布にもやさしい「エコ・プラン」があります。
- ごみ処分の必要がない
- 引っ越し費用の削減
- 作業時間の削減
- 組み立ては超簡単
- ガムテープは使わない
- プラスチック製で雨の日も安心
などが、「エコ・プラン」の特徴です。
引っ越し費用が安くなるのはもちろん嬉しいのですが、それ以上に助かるのが、
“ゴミが出ないこと”
です。
引越し後のゴミの処分はとても大変で面倒です。日通の「えころじこんぽ」や、この「エコ・プラン」などは、ごみ処理の手間が大幅に省けるのが一番のメリットと言っても過言ではないです。
まとめ
サカイ引越センター、アート引越センター、日通、クロネコヤマト、ハトのマークの引越センターの、大手5社の梱包資材サービスについて見てきました。
下の表は、各業者の資材サービスをまとめた表です。是非参考にしてくださいね。
ダンボール | 無料(※50枚まで) | 無料(枚数は応相談) | 単身…有料 家族…無料 | 単身…有料 家族…無料 | 単身…有料 家族…無料(一部) |
食器用ボックス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ハンガーボックス | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
シューズボックス | ○ | ○ | ○ | × | × |
テレビボックス | × | ○ | ○ | × | ○ |
資材サービスに関しては、一番優秀だと思うのは「アート引越センター」です。段ボールの無料サービスだけでなく、エコ楽ボックスなどのオリジナル資材も無料でレンタルできるので、資材に費用がかかることはほとんどありません。
また、サカイ引越センターも良いと思います。ダンボールは50枚無料、らくらくパンダボックスはかなり使いやすくておすすめです。
気を付けたいのは、日通・クロネコヤマトの単身パックは、梱包資材が有料であることです。有料というよりも、資材提供がサービスに含まれていないので、自分で調達しなければいけません。
ハトのマークの引越センターも、単身プランは自分で資材の調達が必要です。家族引越しの場合は、標準プラン・楽々プランを選べば、梱包資材はサービスに含まれています。
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